鎌倉は鶴岡八幡宮へ、孫のキン坊(仮)お宮参り。
それに先立ち、近所の写真館にて撮影会。
ママフォトグラファーがひとりで営む、小さな隠れ家的スタジオ。
奇しくもそこは、息子が足繁く通っていたラーメン屋の隣。そのラーメン屋のママさんとぼくは、海岸の猫がとりもつ縁。ガラス張りの店越しに、そんなママさんともご挨拶。そして、その店でうまいビールを飲んで帰るのが金曜日の楽しみだというフォトグラファー。よき手際、素敵な人。
キン坊、泣きもぐずりもせず、撮影はさくさく進み、予定の2時間は1時間ちょいで終了。この撮影、夫婦だけで行けばええやんと思っていたのだが、グランマ、グランパとともに撮ってもらうのが、嫁のレミちゃん(仮)の願いだったのだとか。うれしいこと言うのう。
撮影終えたその足で鎌倉へ。左は江ノ電、右は海。鎌倉高校前の踏切は、平日とは思えぬ人だかり。富士が映えるどこかみたく、黒い幕で覆われることなどありませんよう。
八幡宮。ここでもキン坊、おとなしい。一瞬不穏な場面あるも、泣き声ひとつで止んだのが幸運というか霊験あらたかというか。まー、偶然。
その後はレミちゃんの希望で、駅近のたい焼き屋まで小町通りをそぞろ歩き。小豆好きの彼女は、ぼくと同じでたい焼きといえば一丁焼き派。暮れの安産祈願の折にも、ここでぺろりと食べて帰った。
今回もここで別れることにした。ぼくとマダムは今年初めてのかき氷を食べる。ぼくは宇治金時、マダムはみぞれ。たい焼き屋でかき氷をいただくのに、小豆なしを選ぶとはどういう了見だとぼくは思う。ゴウラーとしては、おかわりをしたい気分でさえある。あるいは小豆ましまし。
帰宅後、撮影されたデータがダウンロード可能となった旨の報告。くだんの写真館はプリントはなく、最低70カット保証のデータ渡しのみというシステム。さっそくダウンロードしたそれは103カットもあった。光のかげんといい、構図といい、到底真似のできないプロの技。キン坊も笑ってる笑ってる。きれいなおねいさんにかまってもらって、しんちゃんか、おまいは。
実をいうと、この日初めてぼくは孫を抱き上げた。
首の据わらぬ子を抱くことが、臆病なぼくはこれまでずっと怖かったのだ。
ともあれ、この小さな命がすくすく育っていきますよう。
明るい未来が開けますよう。