東戸塚にいったい何があるというんですか?

保土ケ谷だとか東戸塚だとかいう駅には縁がない。
ぼくが使う東海道線は戸塚の次はもう横浜だから。
一方、併走する横須賀線は戸塚、東戸塚、保土ケ谷、横浜と停車する。
いってみればこの区間、横須賀線は各停で、東海道線が急行ってな感じ。

中でも東戸塚はぼくがこちらに越してきた前年だかに新設された駅で、
こんななんにもない所にどうして駅が必要なんだろうと思っていた。
それがだんだん発展していくさまは、まるでシムシティを見ているようだった。
というのは話の順が逆で、後年シムシティをしながら思い出したのが東戸塚。

そんな東戸塚の駅に、先日初めて降り立った。
そこからさらにバスに乗って、保土ケ谷区今井地区センターというのが目的地。
その一室で、韓国語の集中講座が開かれたのだった。
月2回の地元教室だけでは飽き足らず、そんな所にまでぼくは行ってしまうのだ。

この情熱はなんだろう。
ちなみにぼくは韓国に行ったこともなければ、別段行きたいとも思っていない。
韓国料理はどちらかというと苦手だし、正直、政治的には納得できないものがある。
でもなー、音楽聴いたり映画やドラマ観てると、なんの違いがあるのと思う。
同じものを美しいと感じる彼我の心のありように。

だもんで、インスタグラムなどに書かれたハングルは理解したい。
素敵な写真にぐっときた時は、韓国語でそれを伝えたい。
そして、現地に行く気はないので大して喋れなくてもかまわないが、
聞き取ることはきっちりできるようになっていたい。
音楽聴いたり、ドラマ見たりする時、その方がより楽しいから。
あと、ボケ防止にもいいかもしれない。

そんなこんなで、ぼくはせっせと韓国語を学び、東戸塚にだって赴く。
行き慣れない所に行って、suicaをチャージする際、パスケースだって落としてくる。
困ったもんだというか、楽しいなぁというか。