誓いを立てた3月は、実に15回の更新を果たした。
なにを大げさな、というか、なにをえらそうに、というか。
一転、4月はこれでようやく8回め。
個人的には許せる範囲、というか、ええやんこれぐらいで。
というわけで、4月の日常的あれやこれや。
出かけた話はすでに書いているので、それはパス。
新学期。例の人懐こい女子高生が、「2年生になりました!」とうれしそうに登場。それはそうでしょうねと胸の内で思いつつ、口では「よく頑張りました」と言っておく。両親に愛されて屈託なく育ったふうな彼女を、以後ミウさんと呼ぶ。
キン坊1歳の誕生パーティーで、息子宅にお呼ばれ。パンクばかり聴いていたくせに、息子はぼくら夫婦とは似ても似つかぬ常識人だ。祝い事は常にしきたり、慣例にのっとらないと気がすまない。そういうものを否定し、壊さんとするのがパンクではなかったのか。それとこれとは話がちがうか。
数歩歩くようになったキン坊は、保育園に通い始めた。給食を食べない、お昼寝をしない、椅子に座ることができない、こんなことでは長時間預かることができないなどといわれ、息子夫婦は悩んでいる。しばらくすれば笑い話になるのだろうが、祖父母もちょっと胸が痛む。
都内勤務だった母親レミちゃんは、育休明けから横浜への転勤が決まっている。通勤時間は半減するが、いつになったら出勤できるのだろうか。女性ばかりの職場で融通がきくらしいのが救いだ。てか、出勤したらしたで、後ろ髪引かれる思いであろうなぁ。
一方、駐輪場勤務の祖父、ぼくのこと。若い母親がチャイルドシート付の自転車を利用しているのがあたりまえの昨今だが、その停め場所に多くの人は悩んでいる。うちでも定期利用枠は満杯で、新規契約は断っている。割高になっても定期ではなく、一時利用するしかない。その一時利用も、時間帯によっては満車となる。
そういうママチャリを断るのが、ぼくは非常に心苦しい。育休明けで来月から利用したいというママさんが、はっきりレミちゃんに重なった。働くお母さんを、行政はもっと支援しないといけない。チャイルドシートを義務付けるんなら、その停め場所も確保しないと。
そんな駐輪場にて月末近く、契約更新手続きが始まる。シフトの変更があったその日、ぼくの勤務時間は常より4時間ずれ込んだ。真っすぐ帰らなかった高校生と、早めに帰宅してくる勤め人とによる更新ラッシュのさなか、女子高生ミウさんがやって来た。
まさかぼくいるとは思わなかったようで、遅いですね、何時までですか、何時からだったんですかと矢継ぎ早に訊く。更新作業を進めながら答えると、「たまたまなんですね、わー、ラッキー」。ラッキーとな。幾度も反芻してしまう。ラッキー。これで数日シアワセだ。
久しぶりに観た映画は「片思い世界」。隣街では18時台の1回きり。歩いて行ける近場では朝8時台の1回きり。なんなん? 暗くなって出かけるのは嫌なので、朝を選ぶしかない。平日のこんな時間、シニアなおっさんばかりだろうと思っていたら、ぼく以外は3、40代の女性ばかりでちょっと意外。つっても、総勢4名。
肝心の内容はというと、うーん、ちょっと話を作りすぎ。演技はとてもよくて、涙も二筋流れたけれど、それでも話出来すぎ。いや、もう、だったら、もっと早くから探しに行ってるでしょ、つきまとってるでしょと思いつつ、広瀬すずの美しさから目を離せないおいちゃんではあった。