10月になってから気づく、9月度日常カテゴリがお留守になっていた事実。
しかも第2週に。
てなわけで。
孫のキン坊とその母レミちゃんは、変わらずたびたび遊びに来る。
まず9月の初め。息子一家は赤ちゃんOKの宿を見つけ、箱根に行ってきたんだと、そのお土産を持ってきた。が、我が家は今や花より団子、よりキン坊。彼はハイハイできるようになっていた。直進することはまだあたわず、どうかすると後退したり、時計の針のように回っている。
また、ある時。ぼかぁ午後から野毛方面に、ひとりで買い物に行こうと思っていた。ところが、これから遊びに行ってもいいかというレミちゃんからのLINEに、たちまち計画は消し飛んだ。若い母親と孫の訪問は、すべてのことに優先される。
この日のキン坊は、ぼくが贈った牛柄ロンパースをば着用。ゲートウェイPCの時代から、ぼかぁ牛柄が大好きだ。いや、『原子心母』の頃からか。とまれ、キン坊はようやくこのサイズが合うようになったという。うほほ。よう似合うてますやん。
そして、その次。レミちゃんからの連絡を、ぼくは職場で受け取った。仕事を終えたらジムに行くつもりだったので、いつでもおいでとグループLINEでマダムが答えているのを傍観。で、マダムには「ぼかぁジムに行ってしまいそうな気がする」と送信。返事は「ふーん、ジムね」。どこがすべてに優先されるやねんと自分でも突っ込む。
実はこの日、あみだ池大黒と鎌倉紅谷のコラボ商品が阪急百貨店から届くことになっていた。そのためだけに阪急オンラインストアの会員にもなっていた。なぜそこまでして欲しいのかというと、レミちゃんに贈りたいと思っている。レミちゃんと一緒に食べたいと思っている。たぶんそういうことなんだろうと思う。
新たにできた娘を、ぼくは喜ばせたいのだ。マーロウの限定品も、クルミッ子の切り落としも、鳩の日の缶サブレーも、あとこれも通販で買った赤福の水ようかんも全部そうなんだろうと思う。だもんで、マダムにはこうも言い添えた。「クルミッ子缶はレミちゃんにひとつあげて」。ちゃんと2缶あるのだ。鎌倉の街が描かれた赤缶と、大阪が描かれた青缶。
可愛い孫の顔も見ず、愛しい娘の顔も見ず、まーどうでもいい付け足しのような息子の顔も見ず、ジムで汗を流してから帰宅。表にクルマもないし、さすがにもう帰っただろうと思っていたら、彼らはまだウチにいた。ぼくの顔見て、娘はお礼を言いたかったらしい。お嫁さん持ち問題だとか、お孫様持ち論争だとかが勃発したら、ぼくは真っ先に槍玉に上げられることだろう。
日常いうても娘と孫のことばっかしやんという意見もあるので、最後に最近観た映画。ここらじゃ川崎まで出ないとやっていなかった低予算作品が好評につき拡大上映、ついに隣街までやって来た。「カメラを止めるな」の夢再び。それが「侍タイムスリッパー」。
幕末の会津藩士が現代の映画撮影所にタイムスリップしてくる話。笑って泣いた。そしてちょっと驚いた。助監督役のヒロインの名が、スタッフロールに何度も現れるのだ。実際に助監督でもあり、制作にも小道具にも。もっと驚いたのが、後に知ったその年齢。沙倉ゆうので検索。
最後といっておきながら、もうひとつ。
マダムが通っている女性専用ジムに、レミちゃんも通い始めた。1ヶ月無料体験というやつに。職場が遠い彼女は、産休のこんな時期にしか行けないのだが、昨日なんぞは示し合わせて、ふたり一緒に行ったそうだ。
ちなみに、ぼくは息子と同じジムに通っている。たまに居合わせることがあって、知らぬ間に写真を撮られ、リアルタイムで家族グループLINEに公開されていたりする。