スマホの電源ボタンの効きが悪くなってきた。
マダムによると、もう6年使っているんだとか。同時に機種変更していたのだ。それだけ使ったのであれば、もう十分元は取っているだろう。ちょっと高価なものを買うのに際して、元が取れるかどうかを気にしてしまうのは、関西育ちだからだろうか。おもろいかおもろないかで物事を判断してしまうことといい。
ともあれ、こうして6年めにして初めて新しいスマホを意識しだした。状況はずいぶん変わっているのであろうな。調べてみて驚いた。その価格にも大きさにも。他人がどんなスマホを使っているかなんて、まったく興味がなかった。まー、若い人は四六時中使ってますなーぐらいの意識しか。
そもそもぼくがどんなスマホの使い方をしているかというと、実はあんまり使っていない。写真はデジイチで撮っている。ゲームも音楽も専用機。動画はパソコン。電車にはめったに乗らないので、移動中の使用もない。歩きスマホ、論外。電話はかかってくることはたまにあっても、こちらからかけることはまずない。
視認性のよさで、ネット通販もパソコンから。スマホを使った売買はメルカリだけ。ペイペイという名前の響きが嫌で、キャッシュレス決済もしていない。これは老人性頑なさの現れかもしれない。慣れない者をぺーぺーと呼んで見下す人が嫌だった。まー、スマホ決済はいずれせざるをえなくなるだろうとは思っているが。
そんなぼくが使っているのはわずかにLINE、時々検索、あとはニュースと天気予報。スマホいらないんじゃね?とか言われそうな気もちょっとする。暇潰しにTikTokがいいとも聞いたが、うーん、暇ないし。暇があったらswitchでゲームしてるし、韓国語やってるし、ブログ更新してるし。てか、できてないし。わはは。潰すような暇ないわ。
というわけで、スマホなんてぼくには低スペックで十分だ。デザインの優劣など論じようもなく、サイズ以外になんのちがいがあるんだとさえ思っている。ところが、妥当だろうと選んだ機種に寄せられたレビューを見ると、国産と勘違いしているシニア層にしか需要がないと書かれてた。きっちり、はっきり、書かれてた。これはちょっと悔しいな。
ぼくと同じタイミングで、マダムも機種変更する気でいる。同じ機種にするらしい。自分にはそれがお似合いだとしながらも、ぼくにはもう1ランク上のにしたらとそそのかすようなことを言う。デカいのは嫌なんだと言いながら、ぼくは少し揺れている。