毎年、春か冬かのどちらかには必ず来ているような気がする三溪園。
今年の紅葉狩りは12月の第1週にここでと早くから決めていたのだが、ちょうどその前日、気象予報士の依田さんがテレビ中継に訪れていたらしい。これは相当人出に影響するんじゃないかと危惧するマダム、心配性。
大丈夫。アメ横とはわけがちがう。いくらなんでも三溪園が人波で埋まるなんてありえない。せいぜい入場券を求める行列が門前にできる程度。そうにちがいなかろーとのたまうぼくは楽天家。都合の悪いことを1分以上考えることができない。
それでも一応念のため、入場券はあらかじめ電子チケットを購入。だもんで、行列を横目にあっさり入場。入ってしまえば、それ見たことか、ごった返すような人混みなんてあるわけない。
というわけで、三溪園。今回も根岸からバス利用。横浜から乗るより楽。根岸までのJRは、全部停まってくぶん横浜より時間はかかるが。根岸線なー。大船から乗ると、○○台続きで区別つかんし。磯子とかどんだけ遠いんだと思ってしまう。根岸なんて、さらにその先だし。遠い、遠いよ、三溪園。
たどり着いた園内にて、まず腹ごしらえは雁ヶ音茶屋。隣のご婦人が椅子の下にパスケースを落としているのに気づき、声をかける。動作緩慢、身を屈めるのにも時間がかかりそうなのを見て、すかさず拾って差し上げる。したらば、椅子の向こう側にポシェットまで落ちているのを発見。回り込んで、これをも回収。「ありがとう、お兄さん」と言われてしまう。
お兄さんとな。うれしがったりはもちろんしない。徳が高くなったとも思わない。ただ、明日は我が身であるなと思う。いずれぼくも、落とし物に気づきもしなければ、自ら拾うこともできず、見かねた若者の厚意に甘える日が来る。転んで助け起こされる日だって来る。明日は我が身と思って生きるのはきっと正しい。必要なのは謙虚な心。受け入れましょう、なにもかも。
さて、紅葉の随に、と書いて「まにまに」と読むらしい。意図せず勝手に変換された。「間に間に」だと思ってた。ちがうのか。とにかく、園内そこかしこに、例によって前撮りカップル。そしてぼくはあいかわらずつぶやく。「レミちゃんの方が可愛い」。うちの娘は、他のどんな花嫁さんより可憐。ふはは。でも、まー、着物が素敵なのは認めよう。
帰り道、日本大通りの見事に黄色なイチョウを眺めて横浜へ。久々、そごうでお買い物。時節柄、もらったばかりのボーナスで、自分にご褒美などと言っている人も多かろう。ぼくもだ。ボーナスなんてとうにないが、1個110円の御座候を自分にご褒美。安上がりでよろしいやん。
ところで、先月の機種変更を機にスマホ決済、具体的にはD払いを利用し始めたのだが、そごう店内で観察していると、現金払いが多数派だった。うちの近所じゃ、駅ビルでもスーパーでも圧倒的にスマホ決済だで。客層、年齢層のちがいだろうか。そごう、あんまり若い人いないもんな。
それにしてもだ。雁ヶ音茶屋で食事したといってるのに、載せている写真が三渓園茶寮というのはどうしたことか。雁ヶ音茶屋より手前にあって、行くたび団子を食べている店ではあるが、これでは奥に位置する雁ヶ音茶屋に申し訳ない。宣伝しておく。三溪園を訪ねたら、食事はぜひとも雁ヶ音茶屋。甘味もぜひとも雁ヶ音茶屋。次は必ず撮ってくるきに。