数日前、YouTubeでの加川良に眠れなくなったという話をとあるブログで読んで、にわかに思いだしたのだった。彼の3枚目のアルバム『やぁ。』を繰り返し聴いていた高2の頃のことを。中川イサトのボトルネック・ギターが冴える「百円札」が大好きだった。
ん? ということは、あれか。この頃はまだ百円札は存在したのか。そうさな、調べてみたらば72年に製造中止とある。『やぁ。』は73年の作品だから、この頃はまだ流通してはいたのだ。わお。
で、収録曲であるところの「百円札」。いかにお気に入りとはいっても、ギターを始めて1年あまりのぼくがこれに挑むのには無理があり、せいぜい弾けたのは「小指ちゃん」。冬休みにカセットデッキで録音したのを覚えている。クラスの女友だちに聴かせたら、「まるちゃん、もっと歌うまくなりなさいよ」と言われた。ははは。
ここでまたも、んん? 女友だち? なんだそれは。
いや、まー、そういうしかなかろうもん。恋愛感情なかったもん。けんど、仲はよかったもん。ほんで、彼女と恋仲だったのはぼくのラグビー部の友人で。まー、いろいろありますやん、17歳。
とここまで書いて、加川良や「百円札」の話より、この彼女の話の方が俄然面白そうな気がしてきたが、いかにとやせん。って、浅野内匠頭か。まぁね、彼女とは卒業後も何度かお茶したり、一緒にコンサートに出かけたりはしたけれど。でも、恋愛感情なかったもん。まー、いろいろありますて、19、20、21。
しかしながらその当時、ぼくはまだ知らずにいた。ポチ袋という呼び方を。
加川良が「百円札」で歌っていたように、お年玉が入っているのは「お年玉袋」でしかなかった。彼が「ポチ袋」と歌わなかったのは、メロディーに乗せるには字足らずだったからだろうか。ポチ袋を知っていながら、あえて「お年玉袋の」と歌ったのだろうか。
いやいや、そこは気にするところとちゃうやろう。