いつまで続ける、こんな商売

本来、日曜日は出勤日なのだが、シフト交代の依頼を受けて他の曜日、他の時間に出勤した結果、代休として2週にわたって日曜日が休みとなった。この仕事に就いて以来、日曜休みなんて3年ぶりのことである。とはいえ、別段うれしくない。

なんとなれば、どこに行くにしても何をするにしても、平日の方が人出も少なく都合がいい。たとえば映画。だいたい金曜日の朝一番に行っている。週に4日しか働かないシニアの特権。うれし楽し。

だもんで、たまの日曜休みも、さてどうしたものかと思案。ジムは混むので、少なくとも朝からは行きたくない。映画論外。つうか、「モアナ2」はもう観たし、「ゴンドラ」は近場じゃ翌週以降の公開。さりとて家でおとなしく勉強つうのもなぁ。

てなわけで、本当は日曜は避けたいところながら、思いきって鎌倉に行ってやろうと思い立つ。クルミッ子のクリスマス限定パッケージが欲しかった。昨年も並んだ近所のショッピングモールから鎌倉紅谷は撤退してしまったので、八幡宮前の本店まで行かざるをえないのだ。しかし、このところ平日は用事続き。交代勤務も2度あるし。

日曜日の鎌倉つっても、紅谷にデンついて帰ってくるだけ。開店時を狙っていけば、そうそう人混みに悩まされることもないだろう。と、甘く見ていた。確かに日曜朝の鎌倉は、駅さえ脱出してしまえばめげるような人出ではない。わざわざ小町通りを歩くようなことをしなければ。

そうしてたどり着いた紅谷本店。これはしめしめ30人、せいぜい40人程度の行列、想定内と最後尾について進むことしばし。甘かった。40人とかじゃ全然なかった。確かに表に見えていたのはその程度の列だったが、この列は角で曲がって路地へと連なり、奥で折れて再び表に出てくるという仕掛けだった。写真は、ぼくが買い終えて後。それでもまだこんな。昼を待たず売り切れるはずだわ。

これはしかし、あくまでも通常品を買うための行列で、あの切り落としをゲットしようと思ったら、もっと早い時間に過酷な行列があったろうことは想像に難くない。閉店したモール店で、昨年ぼくも経験済みだ。「開店前から並んじゃうぜ」を参照。

こんな行列を毎回させて、そして午前中にはほぼ完売。八幡宮参りの後に寄ったって、まず買えるものではない。なんなんだろう、これはいったい。こんな商売をいつまで紅谷は続けるつもりなんだろう。増産体制を整えるべきじゃないのか、クルミッ子。つきあいきれんぞ。といいつつ、きっとまた並んでしまうのだが。

帰り道、さっさと歩く段葛。小町通りになんか立ち寄らない。と、若宮大路に黒装束の女忍者を発見。新規開店店舗のキャンペンガールと見た。何屋だいったい。つうか、女忍者、もっと近くで見たい。

というわけで、甲賀米粉たい焼きというのがその店舗。きっちり忍者に捕まり、試食。したらば買わないわけにもいかんでしょう。いや、しかし、1個300円は高いな。近所には一丁焼きの浪花家もあるで。大丈夫か。女忍者がいるのも最初だけでしょ。つうか、ここまで書いて忍者が写っていないのはなんでよ。