駐輪場勤務の暇な一日

月末月初の更新及び新規契約ラッシュも終わり、駐輪場勤務がぐっと暇な今日このごろ。土日を挟んで月曜日まで試験なんだとぼやきつつ昼で帰って行く例の、いつもの高1にお疲れ様ですと声をかけたら「行ってきます」。
どこへ行こうというのかね。「あ、帰るんだっけ」と照れて去る。

久しぶりに顔を見せたのは、人懐こさナンバー1シニア。病を得て再就職先を辞した話から、お気に入りのドラマや音楽の話、青春18きっぷでひとり旅した話など、時にはコーヒーなんぞ差し入れてくれながら語っていく。年齢は7つ8つ上。奥様はぼくと同い年。私生活の知りようは、ほとんど友人に近い。

その彼が、最近は体調が悪くてついイライラし、女房に当たっては反省していると言う。うーん、それはぼくにじゃなくて、直接奥様に言った方がええよ。買ったばかりのチョコレートをくれたけれど、奥様に渡そうと思って買ったにちがいない。二度は固辞して、三度めにおしていただく。

夕方、目と鼻の先で捕り物。特殊詐欺の受け子が捕まったもよう。まさにそこが金銭の受け渡し場所として指定されていたようだ。妙な風体の人が行ったり来たりしているなとは思っていたのだ。彼が、というか最初は女性かと思って見返したその人が犯人だった。誰も来なくて暇なので、通りを行く人を眺めて過ごしていた。あとはちょっと読書して。

読んでいたのは、金原ひとみの「ミーツ・ザ・ワールド」。なんだかんだでデビュー以来、彼女の作品はけっこう読んでいる。好きというのではないが、無視できないものを感じるのだ。で、今回のこれは今までで最もおもしろかった。いや、どれも別段おもしろくはなかったな。これははっきりおもしろかった。響いた。

この文庫本をはじめ、このところ本はメルカリでばかり買っている。新刊のうちに買って、さっさと読んで売ってしまうのが賢いのだろうが、売りに出す、発送するという作業のことを思うと億劫だ。ヤフオク時代はちゃんとできていたのだが。

といいつつ、霧のような雨が降り始めた午後4時過ぎ、駅前の書店で「TARZAN」を買って帰る。特集は血圧・血糖値・コレステロール。
一方、表にも奥にもうず高く積まれていたのは「BRUTUS」。特集はサザンオールスターズ。むべなるかな、地元。ぼかぁ、『ステレオ太陽族』以後、聴いてない。何十年前やっちゅうねん。