基本信じじゅーはんで

王林が全国区になったことで一気に有名になった感のあるりんご娘だが、ぼくの入り口はジョナゴールドだった。

21年の映画「いとみち」。弘前に住む三味線弾きの女子高生がメイドカフェでバイトする話。主人公の友達役として出演していたのがジョナゴールド。なんて名前。なんでそんな名。てか、誰。

と、たどって行きついたのがりんご娘。弘前を拠点とするローカルアイドルグループ。この時すでに結成から20年以上たっており、にわかファンには何代目かも定かでない当時のメンバーはというと、前述の王林、ジョナゴールド、とき、彩香。すべてがりんごの品種名となっていた。

この4人が2022年3月をもって卒業すると、下部組織である「アルプスおとめ」だったのがそっくり新生りんご娘とあいなった。メンバーの名前がまたなんつうか、ピンクレディ、スターキングデリシャス、はつ恋ぐりん、金星ときたもんだ。王林の、なんと人の名らしいことよ。

明らかに先代より歌唱力が上の、この新生りんご娘がぼくのお気に入りなのである。恥ずかしがらずに、胸を張って言ってみる。好きだ、りんご娘。特にはつ恋ぐりんちゃん。ううう。時々忘れてしまいそう、あるいは忘れ去られてしまいそうにもなるが、ぼかぁ、まぎれもなく68歳だ。

というわけで、りんご娘だけでは飽き足らず、アルプスおとめ時代の曲まで漁る日々。見つけてしまったのがこれ。

字幕があるのに、なにを言っているのかわからない。ほとんど全部わからない。恐るべし、津軽弁。わからないけど、でも、カッコいい。これを聴いてしまったら、世界に打って出るのはベビーメタルではなくりんご娘なんじゃないかという気さえする(アルプスおとめ時代の曲だが)。大袈裟か。ぼかぁ、けっこう本気だが。

津軽から世界へ。基本信じじゅーはんで。