久遠寺。どこだそれは。
調べてみたらば、山梨県南巨摩郡身延町にあるという。日蓮宗の総本山。素人目には、山梨のパワースポットというやつ。特に行きたいと思ったわけではなく、連れて行かれたというのが近い。桜の名所だとの知識はあったが、見頃はもう少し先だろうと思っていた。ところがだ。
総門をくぐった後、ぐんぐん高度が上がっていくのにしたがって、両脇に見える桜のなんと見頃であることか。これは満開といってもいいのではないか。期待値が低かった分、早くもおおぉと唸ってしまう。
斜行エレベーターに乗り、楽して本堂にたどり着く。
小高い丘のマンションとかにあるよな、斜行エレベーター。横浜あたりでも車窓から見えたりする。エスカレーターではダメなのかとも思うが、ダメだからこその斜行エレベーターなんだろう。ケーブルカーではもっとダメなんだろう。
というわけで本殿、その先にある報恩閣、仏殿。樹齢400年という見事なしだれ桜はそこにあった。これは凄い。これは美し。これは満開。眺めて飽きず、撮って飽きず。まったく佇むに足る場所だった。
実はこの日、先に三島大社にも立ち寄っていた。雨上がりの青空が広がっていたのは幸運だったが、全体に見頃とはまだいえなかった。訪れた時間も早く、平日でもあったから、露店も開店準備中だった。しかし、これで4回めの三島大社。雨も満開も花吹雪も経験している。こんな日があってもいいだろう。まったく咲いていないわけではない。
さらにこの日、イチゴ狩りもおこなった。その後の身延山久遠寺だ。時間がなくて、ケーブルカーには乗れなかった。先にはまだ奥の院がある。1日かけても楽しめる場所であることはわかった。いずれまた、久遠寺だけを目的に出かけることがあるかもしれない。