花見をかねて、今年も山北よさこいフェスティバルに行ってきた。御殿場線に乗り換えて、足柄上郡山北町。花見だけならたぶん行かない。よさこいだけなら行くだろうか。悩ましいところであるが、ふたつ重なるとあらがえない。都合よく、今年も満開の桜の下でよさこいを楽しむことができたのだった。
今年のぼくはずいぶんリキが入っていた。早くからスケジュール表をDLし、どこでどんな順で観るのが効率的か作戦を練って臨んだ。会場は3つのエリアに分かれている。メイン会場、桜並木会場、駅前広場会場。踊り子たちはその3つを順繰りに回っていく。
目当てのチームがいくつかあった。昨年、はじける笑顔と衣装に惚れた「よさこい舞友伝」、小田原えっさホイおどりの際に惹かれた「猿楽」、妻のお気に入りの「さがみ信用金庫 翔舞」、そしてネットで知った未見の「よさこい魂 和」。あと、わが地元チーム「サザンdeよさこい」にも声援を送らねばなるまい。
というわけで、ぼくは楽しく踊る若い子たちが大好きだ。そこに混じって踊る大人もちょっと好きだ。花びら舞う中、ずっと踊っていてほしい。花が散っても、踊り続けていてほしい。撮るよりそれは、はるかにずっと楽しいはずだ。撮ってるばかりの自分が少し残念だったりもする。阿呆といわれれば、確かにそうだ。しかし、踊るあちらは阿呆では絶対ない。純粋に憧れと羨望の対象だ。
ところで、ぼくは昨年「山北にもっとお金を落としたい」と書いたが、楽しませてもらった分、浮かれて散在したくなるのが人の常というものだ。したらば今年は、妻が「丹沢の猪」なるものを購入していた。なんだそのネーミング。想像できるか。これって、最中の名前なんだで。包みのイラストも獰猛そうな猪だ。ウリ坊ではダメなのか。可愛い路線で売ろうという気はないのか。やはり山北にはもっとお金を落としたい。