大腸カメラ顛末、その一

初めての大腸カメラ検査を受けたのは昨年夏のことだった。
初めてのというぐらいだから、その後にもあり、今後も約束されていたりする。
そんな回数は自慢にもならないが、とにかく今回は初の大腸カメラ顛末だ。
胆石の手術に際し、MRIや胃カメラなどとともに事前の検査の一環としてだった。

検査前夜に下剤を飲むところから話は始まる。
当日朝、出すものを出して病院に行くわけだが、そこにはさらなる下剤が用意されている。
それもなんと2リットル。まずいスポーツドリンクのようなそれを2時間ほどかけて飲み、
6、7回もトイレに行くと、最後は飲んだものがそのまま出ているような状態になる。

それを看護師に見てもらう。というか、見せなきゃならない。
半開きのトイレから看護師を呼ぶ姿はかなりマヌケだとの自覚はある。
OKが出たところで着替え。術着だけでなく、下着もそれ専用のものに履き替える。
それ専用。お尻の部分に穴が開いてる。いやんエッチ。

こうしていよいよ別室にて検査開始。
診察と検査ではドクターも別だろうとぼくは勝手に思っていたのだが、
そこにいたのはこれまでずっと診察してもらっていた若い女医さんだった。
うろたえた。え、この人がぼくのお尻を(以下略)。

いや、ぼくは大いに迂闊だった。
前の週にやった胃カメラもこの先生だったじゃないか。
なんで大腸カメラは別人だと思いこんでしまったんだろ。
あだだ。ぼくのお尻を若い女医さんが(以下略)。

というわけで、大腸カメラがぼくの中に入ってきた。
さして痛みは感じない。ほとんど90度に角を曲がる時以外。
カメラは一番奥までまず入れて、そこから戻しつつ撮影して回るようだった。
ずりずりと引き出されていく感覚がなんともいえず気持ち悪い。
例えていうと、長い長いウンチをしている感じ。
ウンチならどこかで切れるものだが、それが切れずに延々出て行く感じ。

結果、2個のポリープが発見された。
小さなひとつは、あっさりその場で切除。
しかし、大きい方を切るには入院が必要だという。
え、なに? でかいの? 入院? それって大腸癌ってこと?