死んだ親友の夢を見て、悲しい気持ちで目を覚ましたのは5時前。しばらく寝返りばかり打つももう眠れず、床を出たのが6時前。7時を過ぎて起きだした妻に話すと、連れて行かれないでねと言われる。そうか、お盆か、15日。
75年、死んだサト坊と最も頻繁に会っていたあの夏。彼の部屋で、その弾き語りをよく聴かされたものだった。ときにぼくもギターを合わせた。カセットデッキでふたりの歌と演奏を録音した。西岡恭蔵の「街の君」、中山ラビの「川にそって」、あがた森魚の「大寒町」。
まさにそのときの夢を見た。あるいは夢ではなく、寝ながらにして思い出したのかもしれない。ともかくすこぶる楽しくきらめいて、覚めてとても悲しく切なかった。連れて行かれないでねと妻は言うが、ぼくだって連れて行かれたくはない。ただ彼に戻ってきてほしい。詮なきこと。
16日。地区センターにて韓国語。暑いので職場とジム以外には出かけていません。カラオケには一度も行ったことがありません。死んだ友のことをしょっちゅう考えています。タンビという名の意味を知ってとても美しいと思いました。明日はよさこいを見に小田原に行くつもりです。というようなことを、一部日本語、おおむね韓国語で話す。
その帰りが、実は一番楽しい時間。できないなりに、充実感だけはある。うきうきしながら、デパ地下の弁当を買って帰るのが土曜日のならわし。しかも先月からは途中下車するその先に、転勤したレミさんの職場がある。先月は離れたところから手だけ振って帰ってきた。
今月はというと、店長さんがいる横で二言三言ことばを交わした。娘がお世話になっていますと言うのも忘れ。義父としてこれはどうか。来月は寄るべきでないかとも思う。でもなー、お父さんが来るの楽しみにしてるんですと、レミさんは妻に言ってたそうな。ぼかぁ、もう直立できませんて。でれでれですって。
そして、ここからは予告。
17日、日曜日。小田原えっさホイおどりのプレイベント。なにかというと、まー、よさこいの小田原版。小田原なだけに「えっさホイ」。曲のどこかにその一節を入れるべし、掛け声だけでも可だとか。40チームほどで来月開かれるその祭のプレイベント。参加4チームで1時間強らしいが、これは行く。暑さになんて、もう負けない。本当か。
18日、月曜日。夏期休暇。
そろそろ映画に行ったろかしらんと思っている。お盆休みも終わって、かなりチケットも取りやすくなったんでないかいと思ったが甘く。まー、朝イチでなくてもいいかと妥協する気もめばえ。朝はジム、映画は午後からでもよかろーと。が、一般席で観るのは遠慮したい。というか、はっきり嫌だ。