1週間たってもまだ楽しい。
思い出すだにわくわくする。
と書いていて思うのは、この「だに」が通じない人は確実にいるのだろうなぁということである。語尾ではないから方言ではないぞ。「~ですら」、「~さえも」の意味であるぞ。とまぁ、こんなことから早くも脱線していくのであるが。
というわけで、仕切り直し。
あの小田原えっさホイまつりから1週間が過ぎたというのに、ぼくはといえばいまだに興奮冷めやらない。写真を見返し、動画を漁り、あるいはちょっと思い出しただけでも胸熱くなり、楽しかったなぁああああと呻いている。何度繰り返すのもいとわない。なあああああああ。
そんな過程で発見した。いくつかの動画にぼくは写り込んでいる。それはまぁ、雨にもめげず最前列をキープしていたぼくの姿は、最後尾の高い位置から捉えられてもなんら不思議ではない。同じ画角に収まる図は、今回の小田原だけでなく、春の山北でも散見された。
しかし、今回新たに見つけたのは、流し踊りの横を涼しい顔して歩く自分の姿だった。いや、涼しいかどうかはわからない。しかし、踊りを全然見ていない。ただ歩く姿が映っている。シャッター前を行く、足の短いのがそれだ。
けっこう姿勢がいいではないか。いかにも体幹しっかりしてそうではないか。いや、問題はそこではない。演じているのは、その日最後の流し踊りチーム、大好きな「よさこい魂 和(と書いてアイと読む)」。しかるに、踊りには目もくれずただ歩くそのわけは。
そのわけはというとだな、流し踊りであるわけだ。ずんずん前に進んでいくわけだ。こちらがカメラを構えている前を。最後のチームなので、これが通り過ぎてしまったら次のチームはもう来ない。
だったら、よその会場に移動して別のチームを撮るか、あるいは追いすがり、好きなチームを撮り続けるかの二つに一つ。あっさり帰るなんてありえない。こうしてぼくは流しのゴール地点に回り込み、スタッフの肩越しに最後の1枚。なかなかに未練がましいのであった。
オマケは、しゃがむおいちゃんの横を踊り子さんが通過していくその刹那。
さっきもいたわね、昨日もいたわねと言われてないか。