ぼくの勤務先である駐輪場は、1年365日24時間開いている。係員が常駐しているのは午前6時から平日午後9時半、祝祭日でも9時までだが、盆暮れもちろん、正月だからといって休みになったりなんかはしない。
なので、ゴールデンウィークもお盆も年末年始も、シフトをやりくりしつつ、従業員は交代で1日、2日休む程度。もともと週に3日ないし4日の勤務。しかも、みな年金生活者。今さら連休、土日祝祭日に休みたいもない。まー、ほとんどない。
というわけで、これまで日月火木出勤だったぼくは、大晦日から正月2日まで出た年も経験しているが、天気にさえ恵まれれば別段苦にもならなかった。そして、日曜日の出勤がなくなった今年の暮れはというと、29、30、加えて新年1日が出勤日となっている。
こういう勤務形態であるから、仕事納めというものは存在しない。ただ、12月も最後の週になると利用客も俄然減ってくるので、あぁ年の瀬であるなぁと感じるのである。さらには、ジムにも休館日というのが訪れる。なのに自分は働いている。やはり年の瀬であるなぁと思うのである。
そんな年の瀬、金土日と3連休。金曜日は病院、土曜日は買い物、日曜日はさらに買い物とジムに時間を費やした。なかでも、妻にあきれられたのが土曜日だ。市内での買い物ながらまるで方向のちがう3ヶ所へ、それぞれ徒歩で向かったのだ。歩数は16000を超えていた。ははは。元気があってよろしい。
翌日の買い物は妻と一緒だったので、平穏無事なものだった。雲ひとつなく、富士も正面に大きく見えるなか、ふたりで花など選んでいると、ふつふつとシアワセ感が湧いてくる。
であるのに、一方で電気シェーバーの動きは止まるし、ゲーム機は突如うんともすんとも言わなくなった。思い返してみると、今年は電子レンジもガスヒーターも買い替えた。パソコンもプリンターも買い替えた。モノがどんどん故障していく。
モノだけなのか。次はそろそろヒトじゃないのか。そろそろなので、その前にささやかなシアワセを与えておいてやろうという、何者かの思惑があったりするんじゃないのか。にわかに疑心暗鬼な、そんな年の瀬。


