小田原シネマでツェッペリン

小田原シネマ館。43席しかないミニシアター。
2024年にオープンした当初から行きたいものだと思っていた。小さいハコ。いいじゃないか。大好きだ。ところが、観たいような作品がなかなかかからない。

「かからない」などといってしまうのはなんだかアレだ。要は観たい映画をやってくれない。ジャック&ベティ、シネマリン、キノシネマ、あつぎのえいがかんkikiといったあたりが、ぼくが通うことのできるミニシアターだが、それらとかぶらない作品をということになると、それもやむなしという気もしなくはないが。

待つことそろそろ2年。ようやく観たいと思える映画がやってきた。「レッド・ツエッペリン:ビカミング」がそれだ。昨年秋の公開時になんで観ておかなかったのかという意見もあるが、実のところ、ぼくはそれほどツエッペリンが好きではない。

かねがね行きたいと思っていた小田原に、まぁまぁ興味のある映画がやってきた。だから行く。申し訳ない気持ちは少しある。ツェッペリンに対して。

そもそもぼくとツェッペリン。「移民の歌」と「ブラック・ドッグ」のシングル盤は、どちらも中学時代にリアルタイムで買っていた。特に後者から受けた衝撃は相当なもので、今もジョギング時のBGMだ。

順序は逆になったが、さらに圧倒された「胸いっぱいの愛を」を知ったのは高校生になってからだ。その頃にはアルバム4枚目までは聴いていた。緊迫感というか音圧というか、それはそれは怖いほど、夢に見るほど。まー、しっかり感銘は受けていた。

とはいえ、ピンク・フロイドやディープ・パープル、CCRやサンタナなどの方にぼくはより親しんでいたので、好きな曲がいくつかあってもレッド・ツェッペリンというバンドにはそこまで興味を持っていなかった。

そこで小田原シネマ館である。ここで両者タッグを組んだわけである。観る理由、行く理由ができたのだ。勇んで行った。場所は以前に訪ねていた。その節は迷い迷い行ったが、わかってしまえば駅から5分とかそんなだ。

フロアは傾斜が小さいにもかかわらずスクリーンの位置が低く、座高の高い人が前にいたせいで、ぼくは所々字幕が見えなかった。さらに、隣の客が何度も鼾をかいていた。寝てもいいけど鼾はかくな。こちらに傾いてきた頭、小突いてやろうかと何度も思った。

とまれ、初の小さなハコで、2枚目までの初期ツェッペリンのドキュメント。帰りはミナカ、ラスカでお買い物。妻への土産はういらう。ういろうではなく、ういらう。あと、お城最中。楽し小田原。