このところ猫問題があわただしい。
思い返せば、5匹の子猫が姿を現したあたりからだろうか。
その数や姿がまず取り沙汰され、次に捕獲作戦が展開された。
いつやります、やりました、何匹捕獲しました、次はいつです。
あちこちから連絡が入り、それをまた別の誰かに知らせたり。
あいや、その前に里親ドタキャン問題というのもあった。
ぼくは旅行中だったにもかかわらず、連絡の中継点になっていた。
さらにもうひとつの里親問題が現在進行中である。
ここでもぼくは仲介役というかなんつうか、微妙な立場にいたりする。
保護問題というのもある。
弱った猫を連れ帰った人がいて、それを知らずにあの子はどこだと心配する人がいる。
期せずしてぼくは連絡役になっている。
連絡といってもその方法はさまざまで、即座にLINEで応答できる人もいれば、
メールアドレスしか知らない人もいる。
メールしても返事は必ず電話の人もいれば、これらのどれもが不可能な人もいる。
いつもの時間帯にいつもの場所で待っているしか連絡方法のない人だ。
そんなこんなでなにかと忙しいさなか、今度は埋葬事件が出来。
とある餌場近くになにやら埋められた形跡。ひどく浅い。
恐る恐る掘り返してみたらば、見知らぬ猫。
誰の仕業かしれないが、この場所、この浅さはないだろうというので改葬。
それに立ち会うわけでもないのに、なぜかぼくは連絡役。
またしても。
というか、もうほとんど常に。
あれやこれやで頻繁に鳴るLINEの着信音を、マダムはあきれて聞いている。
職場のことや近い将来のことでお悩み中の彼女は、
ぼくらの話題がいつも猫であることを知って言う。
「あななたち、本当に平和よねぇ」
うーん。そうかも。
ところで、たぶん猫ボランティアと呼んでいいんだろうなぁと思われる方から、
最近、面と向かって言われたことがある。
「あんたは無責任に猫の写真を撮って悦に入っているだけじゃないか」
いやー、案外そうでもないんですぜ。はは。