山北にもっとお金を落としたい

ハズレてるやん、天気予報。
傘の用意てゆうてたやん。天気崩れるゆうてたやん。
なにがじゃ。どこがじゃ。絶好のお花見日和やったやんか。
ゆうても、日曜日は仕事なんで、どこにも行かれへんかったけどな。はは。

というわけで、花見は土曜日にすませておいた。
山北さくら祭りに行ってきた。花曇りながらもジャスト満開。
しかもこの日は「ソーラン山北よさこいフェスティバル」なんつうのをやっていた。やっていたけど、土曜日だけど、満開だけど、めげるような人出もなく、のどかな時間となった。

そんな山北。どこかというと、足柄上郡。神奈川県最西端。
2月には松田のさくら祭りに行っていたが、御殿場線の駅でいうと、山北はその二つ先。線路沿いに桜並木があって、風情あるそれが人気スポットなのだった。

今年のお花見はなんだか御殿場線づいているが、ここで教訓。
スイカで行こうとせずに、最初から切符を買おうな。
同じJRでも東日本と東海ではスムーズにいかないので。
熱海に行った時もそれで後悔したっけな。学ばない奴。

桜並木をそぞろ歩いていると、思いがけず我が街のチームが出番待ちをしているのに遭遇。そうと知れたのはなぜかというと、背中にしっかり書いてある。うわっとうれしく、つい声をかけてしまう。だけでは収まらず、3ヶ所でのステージを結局全部見てしまう。これも郷土愛というやつか。ちがう気がする。

ついでなので、前後する他のよさこいチームも楽しんだ。よろしいなぁ。最前列の人たちは踊りのキレ以上に、なにより表情がいいことに気づく。終始口角が上がっている。曲に呼応し、時に大きく口が開くのもいい。それを生で見るのがいい。そして、若いってやっぱええやん。

桜も踊りも楽しんで、これは来年も来るべしと思ったのだが、1日限りのよさこいフェスティバルの日が満開でなかったらどうする。あるいは、満開までは遠いのに、花はすっかり散ったのに、その日がよさこいだったりしたら。うーん。今年ぼくらは初めてにして大当たりを引いてしまったのか。

もっとお金を落としてきたかったのだが、山北にはそんな場所があまりなかった。出店は数も種類も少なく、特に土産物があるでもない。結局ぼくらが買ったのは、道端で売っていたみかんとネーブルとデコポン。家の裏庭で獲れたような格安の。もっとお金を使わせてくれと、山北町には言っておきたい。