写り二の次、ただ撮りたい、持ってたい

写真とカメラについての3回め。

初めてのデジタル一眼レフカメラを手に入れた2006年、ちょっとしたブームになっていたのがトイカメラ。赤いのやらピンクのやら、VistaQuestという名のそれが多くの雑貨屋に並んでいたものだ。ネット仲間がそれを使っておもしろがっているのを見て、なんだこの写りはと思いながらも買ってみた。前回も書いたように、結果写っていたものよりも、撮ること自体を楽しんでいたぼくなので。

VistaQuest VQ1005
一応ファインダーはあるものの、見えたものが撮れているわけではないので、あくまでも目安、ほとんど役に立たないお飾り。なんとなく見当つけて撮るしかない。背面に液晶なんぞあると思うな。4000円ぐらいで買えた。

そんなだから、意図せぬトホホな構図の写真がバンバン撮れる。加えて色合いも、よくいえばレトロ、ノスタルジック、はっきりいってチープで変だし、ピントも合っているんだかいないんだか。つうか、ぼくが合わせられなかっただけか。とにかく100枚撮って、使えるのは3枚あるかないかの世界。いや、そもそも使おうと思うなの世界。

でもなー、その100枚中の3枚がいい味なのよ。撮ろうと思っても撮れないよさというかなんつうか。うちのマダムが誰コレ的に、妙に魅惑的に写ってしまった。誰コレなので、ここに平気で載せてしまう。

懲りずに次に買ったのは、Rolleiflex MiniDigi
ローライフレックス二眼レフのミニチュアモデル。このデザインにぐっとこない方がおかしい。価格は4万ちょいで、トイカメラというにはお高め。まー、作っている側はトイカメラだとは思ってない、たぶん。でも、所有欲は猛烈にくすぐられ。首から下げてさ。お洒落じゃん。すげー注目されますぜ。つうか、されました。

どちらももう手元にはないカメラ。
いや、VQ1005は探せば棚の奥から、埃をかぶって出てくるかもしれない。が、出てこなくても全然かまわない。一方、Rolleiflex MiniDigiは、新たなカメラを買うための足しに売ってしまった。アクセサリーとしてでも取っておくべきだったなと少し後悔している。