誰かが拍手し始めたら

タダ券。
というよりも、昨今映画館で使えるあれはタダ権というべきか。
6回観たら1回無料とかになるあれ。
それを使ってのこととはいえ、あんなもの観て恥ずかしいという思いが
ますます強くなってしまったのだった。「ドクター・ストレンジ」を思い返すと。
「ラ・ラ・ランド」を観た後では。

エマ・ストーンはヤクザの情婦を演じた「L.A.ギャングストーリー」で知ったが、
「アメイジング・スパイダーマン」のヒロインとイコールで繋げるのが難しかった。
さらにいえば、ライアン・ゴズリング。彼も「ギャングストーリー」に出ていたとか、
やはり恋の相手だったとか、まるで記憶になかったぞ。
これは今後レンタル数が伸びますな。まー、少し。

というわけで「ラ・ラ・ランド」。
なにがそんなによかったかというと、ぼかぁ、ラストにぐっときました。
や。思わず語尾が丁寧語になってますが。
これ、ざっといえば夢をかなえたカップルの話なんですが、
最後の最後になって、その一方でかなわなかった夢が描かれるわけです。
これが、もー、切ない切ない。

その時ですね。
隣の席でこれ観てるのが知らない人ではなく、マダムでよかったと思ったのは。
おのろけですか。
いいえ、この映画がどれだけ素晴らしかったかという話です。
誰かが拍手し始めたら、ぼくはつられてしまったことでしょう。