本当は少し後ろめたいのだが、それを隠すためのタイトルだ。
「これまでのあらすじ」。よく言った。よく名づけた。
というわけで、堂々とひと月前のことを書いてしまう。
3月5日、月曜日。
例の検査を午前中にすませ、午後から出かけた先は代々木。
山野ホールでのハ・ジウォンの、はや5回めのファンミーティング。
歌を聴き、トークを聞き、ビデオを見、ゲームをし(どちらかというと眺め)、
ピアノ演奏を聴き(どちらかというと見守り)、最後に握手して帰るという催し。
なにが楽しいかというと、まずあの美貌を間近で生で拝めるという点。
それはもうため息つくしかない、画面の向こうとはわけのちがう美しさ。
韓国語学習者にとってはトークも貴重だ。
言葉を選んでゆっくり喋ってくれているのだが、
ほとんど聞き取れるようになっていたのには自分でも驚いた。
通訳を待って周囲が笑い出すより先ににやりとしているワタシ。
ぐふふ。だてに7年も教室に通ってませんぜ。
そしてファンミのハイライト、握手会。
流れ作業でほとんど瞬間ながら、一声かけることができる至福の時間。
だが、目を見ながら話しかけることに集中しすぎて、ぼくには握手の記憶がない。
したのか? 本当にハ・ジウォンの手を握ったのか?
まー、したんだろう。感触を覚えていないのは大いにもったいない気もするが。
とはいえ、一目瞭然な身体的特徴を備えるぼくは
そろそろ覚えてもらっているのではないかという気もちょっとする。
日本でファンミしたらいつも来てるな、このスキンヘッドのおっさんは、みたいな。
よく習った、韓国語。よく剃った、この頭。