9連休だとかで世間がかまびすしい年末年始。
ぼくも現役時代は前後に有休かませて11連休だの12連休だのと浮かれていたものだが、今やぼくら世代のけっして少なからぬ者たちが1年365連休だったりもするわけだ。で、駐輪場勤務のぼくはといえば、今回、30日も大晦日も仕事、かろうじて元旦休みで、2日にはまた仕事というシフト。ちなみに、前回は大晦日、元旦、2日と出勤だった。ま、そゆ職場だ。
ちょうど1週間前、終業式の日はなんだか楽しかった。契約更新の高校生たちがどっと押し寄せたのだ。契約切れのまま自転車を停めていると、超過料金が請求される。市外から通っている子たちは、始業式まで停めっぱなしになるわけで、この日に契約更新しておかないと困ったことになってしまう。だが、おしなべて高校生という生き物は、ギリにならないと更新手続きなんかしない。どっと混むのに。ちゃっちゃとすませておけばいいのに。
だが、しかし、ぼくは契約業務で忙しいのは大好きだ。特に高校生、もちろん女子の相手をするのが。まー、そういう時ぐらいしか相手してもらえないともいうし、スケベ根性丸出しともいうが、誰がこれを責めることができようか。できはしない。みなまで言わずとも反語。
そんな中のひとり、まだ1年生が、契約書に署名しながら「成績、上がってました」とうれしそうに報告する。やー、それ、駐輪場のおいちゃんに言うことかと思いながらも、「よく頑張りました」とぼくは応える。そういえば、春先にも「卒業しました!」と跳んで歩くように帰っていった子がいた。この子の、この子たちの未来が明るいものであるようにと祈らずにはいられない。
孫界隈。その後のキン坊は、ぼくを見ても泣かない。不思議そうにじっと見はするものの、泣かなかった。それどころか、しばしぼくの膝の上に乗っていた。えー、なんかうれしい。ははは。というより、でへへ。
「オヤジも変わったなー」と息子はしばしば言うのだが、きみかてさんざん可愛がられたやん。5歳でいきなり息子になったきみも。もともとぼくは博愛の人やねん。ちがうか。まー、子供嫌いではないと思う。なんも変わったわけちゃうで。もともとこうやねんで。
でもって、今年最後に観た映画は、ドイツ・ジョージア合作「ゴンドラ」。山間を行くロープウェイがすれちがう刹那の、ふたりの乗務員が織りなす静かなドラマ。次は「Back to Black エイミーのすべて」とか「お坊さまと鉄砲」など観たい。なので、「エイミー」レイトショーだけというのはやめてくれんか。が、その前に中島みゆきの劇場版「歌会VOL.1」を観に行くことになっている。パニック障害のマダムもこれなら大丈夫そう、なにより観たいのだという。お正月から行っちゃうぜ。
というわけで、週に2回の更新を目指した今月の目標達成。やればできる。でも、もうしない。たぶんしない。来年からは週1ペースでお許しを。それでは皆様、よいお年を。