うちのマダムが女性専用ジムに通い始めてから1年以上が過ぎた。
運動嫌いで、それをするぐらいなら死ぬと公言していた人がだ。
さらに、交代勤務のため時間を捻出できずにやめてしまったとはいえ、
パンク好きな2階の住人(息子ともいう)も一時期ジムに通っていた。
我が家だけを見てもこうだ。
職場でコンビを組んでいるM君のジム歴はかなり長い。
体が締まり、薄くなっていくのを目の当たりにしてきた。
C君は昨年から通い始めた口だが一気に痩せた。というか、しぼんだ。
最近大いにしゅっとしたIさんもジム通いをしているという。
あー、そういえば韓国語の先生も行ってるつってたな。
うーむ。流行っているなぁ、ジム。
などという感慨を抱くようになっていた折も折、近所にジムができるという。
ほとんど駅前。うちからだったら徒歩5分。24時間営業で、しかも安い。
これはもう入会するしかないんじゃないか。入会しないことの方に無理がある。
というわけで、ぼくも2階の住人も早々と会員になったのだった。
そしてオープンからひと月半が過ぎ、ぼくのジム通いは早くも20回に達した。
不思議なことに、全然苦にならない。意外なことに、むしろ楽しい。
高かった血圧は見事に下がり、体重もすでに3キロ減った。
えー、こんな早くに目に見えて成果があるわけ?
うー、語学よりうんとやり甲斐あるじゃん。
語学。語学なー。ぼかぁ韓国語を勉強しだして10年近いが、
これが、もー、あきれるほど伸びない、身につかない。
ハングル能力検定試験、略してハン検つうのを何度か受けているが、
5級、4級こそ難なく受かったものの、3級は1度、
次の準2級は数えるのも嫌なほど何度も落ちた。
2級受験のための勉強を始められるようになったのはやっと最近。
これしきのことで10年だ。年齢のせいももちろんあろうが。
それに比べてジムでの運動の成果ときたら。
これはみんな夢中になるはずだ。
ボディメイクなんぞと言い出すはずだ。
プロテインとやらを飲み出すはずだ。
ぼかぁ、どっちも縁ないけど。
ところで、それまで年間50本観ていた映画が、韓国語を始めたことで30本に減った。
今、ジム通いを始めたことで、そのしわ寄せはどこに現れるのだろう。
映画なら、すでに今年は24本観ている。
韓国語の勉強時間が減るのだろうか。
それとも猫撮りの時間が減るのだろうか。
昨日は筋トレの後、ヴァリオを1時間。
600キロカロリーを消費した。
あぁ、今日もジムが呼んでいる。