10月。2日続けて映画鑑賞。
長らく希望のチケット、朝一番のエグゼクティブシート、など到底買うことができなかった「国宝」と「鬼滅」をやっと観た。
売出し直後ならエグゼクティブシートも取れるようになった「国宝」だが、いざ始まるとほぼ満員。これだけ入ったハコで映画を観るのは久しぶり。そろそろ4ヶ月のロングラン。配信はまだまだ先になりそうだ。
歌舞伎好きの妻が、といってもそうそうナマで観られるものでもなく、もっぱらシネマ歌舞伎ですませていたのだが、とにかく公開前から妻がこの「国宝」にとても関心を寄せていた。
一緒に観に行くことができればいいのだが、あいにく彼女はパニック障害を発症し、暗くて大きな音がする、しかも人が集まる場所には行けない体になってしまった。観たい映画があっても、配信やDVDの発売を待つしかない。
というわけで、例によってひとりで鑑賞。実にていねいな作りで、噂にたがわぬ出来のよさ。これは熱く語りたくもなる。語られるほどに観たくもなる。ぼかぁ、帰宅後すぐに原作上下巻を購入してしまったぞ。メルカリで。
「わかっとるよ」と高畑充希が、傷心の横浜流星に声をかける場面、ぼくはほとんど彼女に恋をした。これは落ちる。これは沈む。これは一緒に逃げたくなる。
翌日は「鬼滅」。夏休みさえ終わってしまえばいつでも観に行けると、のんきに構えていたら今になってしまった。平日の朝イチ。こんな時間に映画館に赴ける層というのはやはり。場内ガラガラ、むべなるかな。
涙が流れていた時間をいうと、近年ではこの作品が最も長かった。ずっと泣きながら観ていたという人の話も少なからず聞く。わからなくはない。まー、熱いわ。リキ入るわ。
ぼくが一番ぐっときたのは、力尽きたしのぶを目の当たりにしたカナヲの形相。喉が鳴るほどこれは刺さった。美しく健気に散るしのぶ。憤怒のカナヲ。その対比。残念ながら第1章はここで終わるが、一通りお子様が観終えた後に第2章、第3章も必ず観よう。
って、いったいいつの話やねん。