神奈川よさこい初日、相模大野

第1回神奈川よさこいは小田急沿線5会場で開かれる。先にぼくはそう書いた。嘘だった。小田急沿線5都市11会場というのが正しかった。いや、よりいっそう悩ましいんですけど。

11会場というのはこうだ。相模大野2ヶ所、海老名3ヶ所、厚木1ヶ所、秦野3ヶ所、小田原2ヶ所。これはもう、小田急よさこいといった方がいいんでないかとぼくなんぞは思ってしまうのだが、2日間どう見て回ったものかと、タイムテーブル眺めて思案。

踊り子さんたちは仕方ないとしても、見る側としては1日の間に市をまたいで他の会場に移動するのは避けたい。場所取りの観点からも、体力的にも。悩んだあげく、初日は相模大野ステーションスクエア、2日めは厚木中央公園に決定。どちらも行ったことがない。

そもそも小田急には縁がない。相模大野なんて通過したことしかない。何市なのかもわからない。相模原市? JR沿線民にとってはほとんど未知の街である。厚木、というか本厚木には時々映画を見に行っている。しかし、今回めざすは駅の反対。迷子になりそうでちょっと怖い。ぼくは方向音痴である。

とまれ、そんなこんなで相模大野駅直結、ステーションスクエアつう所でのよさこい観覧。家を出てすぐ、折りたたみ椅子を持って出るのを忘れたことに気づいたが、引き返すのも面倒で、パイプ椅子ぐらい用意されてんだろと甘い妄想。結局泣きを見るのであった。

早めについて余裕で1列目が確保できたにもかかわらず、地べたに座るのもアレなので仕方なく2列目で立ち見。横浜よさこいの2日目と同じ状況。学ばない奴。まー、でも1列目横っちょに座るより2列目中央に立った方が撮影的にはよし。これはたぶん負け惜しみ。

立ち見も2時間ともなると、さすがに背骨と骨盤がずれてくるのを感じる。演舞は14時半まで予定されており、見たいチームもないではないが、12時半で素直に退散。最近、無理をしないことができるようになったのはよき傾向。あいや、これは負け惜しみではなく。

この日いたく感銘を受けたのは、時間調整のためか設けられていた空き時間に、せっかくお客さんがいるのだからと予定外の演舞を続けて3本見せてくれた「横浜百姫隊(と書いてびゃっこたいと読む)。近くの会場から移動してきて、しばらく後にここで踊ることになっていた。それが休む間もなく、今ここで踊って見せるという。なんという男気。いや、百姫隊。惚れたぜ。

自分たちだけで2曲踊り、3曲目は周囲で出番を待っていた他のチームにも声をかけてのプチ総踊り。共通の踊りがあるってええなぁ。即座に舞えるのもええなぁ。ほっこり胸が熱くなった。そんな輪に加わったチームのひとりは、ぼくが好きな「よさこい魂 和(と書いてアイと読む)」との掛け持ちメンバー。これもうれしくなったことのひとつ。よき時間。だからよさこいが大好きだ。