紙チケットから電子チケットへ。
映画でもコンサートでも、このような変化がみられるようなって久しいが、まったくもって愛想ないことであるなぁと思うわけだ。かててくわえて情緒もない。
数年前までその年の手帳、もちろん紙のそれ、に映画館の入場券を貼り付けていた。何を観たか、何本観たか、それで一目瞭然だった。今はそれが通用しない。すべてはスマホの闇の中。
とはいえ、映画のチケットは紙であっても、コンサートのそれほどには面白味というものはなかった。昔のコンサートのチケットは、なかなか凝っていたものだ。
などという話をするのは、半世紀を経てなおそれが我が家にあるからだ。世の中にはモノを捨てるのが大好きな人もいるが、こうしてため込んでしまう者もいる。置き場所に困っているというならともかく、次から次にモノを捨てる理由がぼくにはわからない。
捨てたい人は捨てればよい。だが、他人のモノまで捨てようとしないでもらいたい。そこは棲み分けしましょうや。まして、職場などで共有しているモノまで、自分が使わないからといって捨てたりしないでいただきたい。自分ちで、自分のモノだけ捨てればよろし。
というわけで冒頭の1枚は、我が家に現存する最古のチケット。大阪、毎日放送の人気番組、その公開収録に招かれた時のもの。以前にも書いたが、当選したチケットで誘ってくれた友は3年前に身罷り、一緒に行ったもうひとりは同窓会名簿にも名前がない。
中学のラグビー仲間が高校生になり、3人で「ヤングおー!おー!」の収録に行ったというこの事実は、ぼくが語り継ぐのをやめた時、なかったことになるのだろうか。

続けての4枚は、70年代半ば、神戸のフォークシンガーが自ら企画していた小さなコンサートのもの。近年、中村よおというその人は変な人になってしまったらしく、器物破損だの傷害だので逮捕され、以後の消息はとんと知れない。
しかしながら、中山ラビ、友部正人、中川五郎といった顔ぶれを呼んでくれたことは、大きな功績だったとぼくは思っている。会場でしばしば顔を合わせていた連中も、おそらく思っているはずだ。思っていたことはまちがいない。
なんだかノッてきたので、チケットから思い起こされる昔話をまだ続ける。


