シニアは何度も花見する

ネットに上げられた写真を日々チェック。
この時期ぼくは、桜の見頃を探るのに余念がない。
そうして今年一番に訪れたのが山下公園。
横浜からのシーバスはそう都合よく出ていない。
みなとみらい線元町中華街駅から歩く。

満開の枝垂れ柳の下には中国語を話す人があふれていた。
この大声を聞くのは何年ぶりだろう。
この人たちは日本に来てまで中華街で昼食をとるのだろうか。
中華街にも寿司屋はあったりするのだが。
ちなみに、ぼくとマダムは横浜そごうに戻って食事した。

翌週は降り続いた雨が上がったのを見て、午後になって急遽大船。
大船観音寺。巨大観音と桜。ずっとこれが撮りたかった。
思い立ったらすぐに行けるのがうれしくてたまらない。
現役時代は、平日の昼間から映画観るのがとても贅沢だと感じていた。

まだ行くかと言われそうだが、その翌日。
今度は小田原城である。ここの桜も大好きだ。
花びら舞う中を走る、こども遊園地の豆汽車。
周囲からは、孫が乗っていると思われていることだろう。
そこにカメラを向けたり、手を振ってたりしていると。

さらにまだ行くのかと4回め。最後は根岸森林公園。
あいにくの曇り空だったが、やはり行っておきたかった。
この広々感がたまらない。広角レンズを持って来いよと桜が言う。
芝生広場だけでなく、競馬記念公苑も馬見所もフォトジェニックでとてもいい。

これら4度の花見はいずれも平日。
週に3日しか働いていないからこそできる芸当だ。
健康でさえあれば、シニア世代にも楽しみはたくさんある。
というか、むしろお楽しみはまだまだずっとこれからだ。