推すか、ハマるか

「沼にハマる」のと「推し活」はどうちがうのかという問いに、同じことだと答えているのを何かで読んだ。

あ? 読んだのだったっけ? 聞いたのだったっけ?
ま、どっちでもいい。とにかく、沼も推しも同じなんだと。
そうなのか?

かつてぼくはレンズ沼というやつにハマりそうになっていた。あくまで「ハマりそう」である。なんとなれば、この沼は貧乏人はハマれない。ぼくはくるぶしを濡らした程度でぶるると引き抜いてしまったが、腰まで泥まみれの人はざらにいた。中には首までつかって、うぷぷどころかへらへらしているような人もいた。

ところでここに、レンズでもカメラでもいいのだが、A社のコレとアレのどちらにするかで迷っている人がいる。アドバイスを求めているというか、背中を押してほしがっているというか。対して、こう答える者が必ずいるのだ。「A社はやめてB社にしましょう」。

話は変わって、沼つながりで「インスタント沼」。2009年の映画である。
麻生久美子、ふせえり、岩松了らが顔をそろえた三木聡監督作品となれば観ないわけにはいかなかった。ぼかぁ、大の「時効警察」ファンなのだ。3大テレビ番組のひとつである。もちろん、ぼくにとっての。で、他のふたつはというと、「前略おふくろ様」と「昨日、悲別で」だったりする。だからなんなん? という話だが。

ついでだから書いておく。三木映画では、というか、ふせえり出演作では2007年の「図鑑に載ってない虫」が大好きだ。彼女が演じたチョロリというのが強烈無比で、我が家では語り草になっている。一緒に語って笑いたいので、観てくれたらありがたい。

頼む、観てくれ、一度、チョロリを。
きっちり推し活して終わる。